20~30代

VDT症候群(IT眼症、テクノストレス)

症状

VDT症候群とは、パソコンなどのディスプレイ(VDT:ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)を使った長時間の作業により、目や身体や心に影響のでる病気で、別名 “IT眼症(がんしょう)” とも呼ばれています。最近ではスマートフォンやタブレットなどモバイルツール、ゲーム機などの普及により、いわゆるビジネスマンだけの病気ではなく、様々な年齢層にみとめられる疾患となっている。

眼の症状は、目の疲れ、痛み、乾き目、かすみ目、物がぼやける、視力低下など。 身体の症状は、肩こり、首から肩・腕の痛み、だるいなど。慢性化すると背中の痛みや手指のしびれなども現れる。

精神の症状は、イライラ、不安感、抑うつ状態など。 1日の連続作業時間が長くなるほど、目に関する訴えが多くみられます。ひどくなると、近視、角結膜炎、ドライアイなどの目の異常とともに、額の圧迫感やめまい、吐き気まで起こすこともあります。

治療

目の疲れをやわらげ、目にうるおいを与える点眼薬の使用、身体や目の緊張をほぐす内服薬などによる治療が行われています。また、液晶モニターが発する光「ブルーライト」から目を保護することを目的としたパソコン専用メガネもあります。

この疾患は予防が大切です。(1)作業環境の見直し…パソコン画面は目線より下にする。椅子は深く腰を掛けて座り、両足の裏全体が床に着く位の高さにするなど。(2)視力の良い悪いにかかわらず、年に一度は視力検査をする。(3)ディスプレイの明るさを調整する。明るすぎず暗すぎず、長時間眺めて見やすいようにセッティングする。照明も明るい間接照明にするのが良い。

普段から注意すべきこととしては、(イ)作業1時間ごとに10分~15分くらいは目を休める。窓から遠くの景色を眺める。(ロ)目を乾燥させない。意識してまばたきを増やしたり、目薬をまめにさしたりする。(ハ)温タオルで目を温める。具体的には約40℃の温度で5~10分程度が推奨されています。(ニ)眼鏡やコンタクトレンズは使用目的(何を見るのか・対象物の距離など)に応じて自分の目にあった度数のものを使う。

参考文献:参天製薬ホームページ

ドライアイ

症状

目の乾き、異物感(ショボショボ・ゴロゴロ)、痛み、かすんで見える、目の疲れなど。

ドライアイとは

目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が目の表面に均等に行きわたらなくなり、目の表面に凹凸(傷)が生じる病気です。目の表面に凹凸があると物が見えにくくなり、視力低下や疲れ目(眼精疲労)の原因にもなります。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。

ドライアイになりやすい方としては、(1)コンタクトレンズ使用者、(2)パソコンを長時間使う人、(3)エアコン(空調の風)に長時間あたる人、(4)屈折矯正手術をうけた人…(LASIKなど)角膜を削るタイプの手術後は一時的に角膜知覚が低下するためドライアイを合併します。(5)夜更かし、夜型生活の人、(6)旅行や出張の多い人…長時間の移動で使う旅客機やホテルの空調にあたるため。(7)花粉症の人…ドライアイと花粉症の目の症状は類似しており両者を合併していることもある。(8)車の運転をよくする人、(9)ご高齢の人…加齢のため涙の分泌量が低下する。

治療

①点眼療法と②涙点の閉鎖療法がある。①点眼液には人工涙液(目を潤す)、ヒアルロン酸ナトリウム溶液(目の保湿+角結膜上皮創傷治癒)の他、近年ではジクアホソルナトリウム、レバミピドといった眼表面のバリアー機能や涙液の安定化に関与している涙液中のムチン(粘液)を増加させることでドライアイを改善するという画期的な点眼液が登場し、話題となった。点眼液で効果が得られない場合は、②涙点閉鎖による治療を行います。 涙の排出口である涙点を閉じ、涙の流出を抑えて、涙を目の表面に十分にためる方法です。涙点にシリコンや合成樹脂製の涙点プラグを挿入します。同様の目的で液体コラーゲンを涙点から注入し涙小管をプラグさせる方法もあります。さらに、涙点を縫い合わせる涙点閉鎖手術もあります。

参考文献:参天製薬ホームページ

眼精疲労

症状

疲れ目の慢性化、目の奥が痛い、頭痛、肩こり、吐き気、抑うつ、不安など。

眼精疲労とは

視作業(眼を使う仕事)を続けることにより、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態をいいます。目になんらかの問題があって発生することが多いのは言うまでもありませんが、その多くは度の合わない眼鏡を使用していたり、老視(老眼)の初期などで無理な近業作業を行った場合などです。

緑内障や白内障でも眼精疲労が出現することがあり注意が必要です。最近は、特にパソコンなどを使用する機会(VDT作業)が増えたため、これが原因の眼精疲労が増えています。その他、全身疾患に伴うもの・心因性のもの・環境によるものなど、眼精疲労をもたらす要因は非常に多岐にわたっています。

治療

原因を特定し、それが発見されれば排除することが必要です。眼鏡が合わない場合は作り直したり、目の病気が発見されれば治療したりします。パソコンを使用する機会の多い人は、適度な休息を取りながら行うことが非常に大切です。眼精疲労に特効薬はありませんが、ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が有効である場合があります。

参考文献:日本眼科学会ホームページ

パピスプラザの外観

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